IACEトラベル、4月上場へ 出張手配のデジタル化で顧客拡大
2025.03.10 00:00

IACEトラベルは4月7日に予定する東証スタンダード市場への株式上場に伴い、出張手配のデジタル化を推し進め顧客拡大を図る。主力事業の法人旅行は、オンライン会議への代替や出張頻度の抑制がある一方で、海外に進出する日系企業の拠点数は増加傾向にある。人手不足で間接業務を外注化する流れも踏まえ、中長期的な成長を見通している。
出張を一元的に管理するBTM(ビジネストラベルマネジメント)サービスがコア事業。上場で調達した資金を、クラウド出張手配システム「Smart BTM」の商材拡充や利便性改善など開発費、広告宣伝費に投じる。営業部門に18人を新規採用する予定で、その人件費にも充てる。
1982年創業当初は一般消費者向けの航空券やパッケージツアーなどを扱っていたが、2013年にビジネスモデルを転換し、BTMを主軸とした。出張手配はアナログが多いなか、デジタル化の需要が高まり対応を強化している。
21年に開発したSmart BTMは同一システム内で手配を完了でき、複雑な手配にはオペレーターが対応する。予約件数ごとに手数料を徴収する仕組みで、オンライン完結型や年間利用料を課す旅行会社と差別化を図ってきた。
上場の目論見書によると、BTMサービスの月間平均利用企業数は23年度にコロナ禍前の19年度を超え、24年度も伸び続けている。手配件数はまだ19年度水準に届いていないが、認知拡大でユーザーの増加を目指す。
25年3月期の連結業績は、売上高が前期比9.5%増の26億5100万円、本業のもうけを示す営業利益は34.2%増の5億7100万円となる見通し。純利益は12.3%増の3億8700万円を確保すると予想している。
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