訪日クルーズ寄港数、85%に回復 旅客数もピーク時の6割に

2025.03.10 00:00

 国土交通省によると、24年における日本の港湾へのクルーズ船の寄港回数は前年比約1.3倍の2479回となり、これまでのピークだった18年の約85%まで回復した。訪日クルーズ旅客数も前年比約4.0倍の143万8000人となり、これまでのピークだった17年の約57%まで回復している。

 全寄港2479回のうち外国船社は1923回で、ピークだった17年の96%まで回復した。寄港した港湾数は97港で前年と同数、これまでのピークの19年の約1.4倍となった。これに対して日本船社の寄港は556回で、ピークだった18年の55%にとどまっている。

 観光立国推進基本計画では、日本のクルーズ再興に向けた25年の目標として訪日クルーズ旅客250万人、外国船社の寄港回数2000回超、寄港港湾数100港を掲げている。このうち寄港回数と港湾数は目標まであと一歩だが、旅客数はまだまだの状況だ。

 港別の寄港回数は1位博多204回(前年7位75回)、2位那覇175回(6位79回)、3位長崎160回(2位96回)。外国籍船に限ると、1位博多193回(5位59回)、2位那覇169回(4位72回)、3位長崎157回(2位95回)だった。