国際エコラベルのグリーンキー、日本14軒に増加 新たにマリオット系7軒が取得

2025.03.10 00:00

授賞式には新規取得の7ホテルが出席

 環境に配慮したホテルに付与される国際的エコラベル「グリーンキー」の取得施設が国内で増えつつある。世界約70カ国・6000以上の施設が取得しているのに対し、日本は長年1桁台にとどまっていたが、このほど新たに7軒がラベルを取得し、計14施設に増えた。日本の窓口を務めるJARTAによると、現在約100の施設が取得に向けて取り組んでおり、今後数年間で大幅に増えると期待する。

 今回取得した7軒はシェラトン鹿児島など、いずれも取得に力を入れているマリオット・インターナショナルの系列ホテル。JARTAが2月17日に都内で開催した授賞式には各施設の担当者が出席し、取り組み事例を披露した。

 認証プロセスでは、施設の環境管理、省エネ、廃棄物管理、水の保全、その他の持続可能な取り組みを150項目にわたり評価する。ウェスティンホテル東京の担当者は「組織が一丸にならないと取得できない」といい、理解と協力を得ることに力を入れた。特に鍵を握る管理職に向けて研修を実施したり、従業員通用口の掲示板など目に付く場所で情報を発信し、周知徹底を図った。

 「アメニティーが多いラグジュアリーホテルでも取得は可能」と手応えを示したのはW OSAKA。「時代はグリーンを求めていることを実感した」などと話した。

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