函館山の混雑状況、AIで可視化 駅サイネージなどで配信

2025.03.10 00:00

 北海道の函館山で、AI(人工知能)技術を活用して混雑状況を可視化する取り組みが始まった。観光地のオーバーツーリズム対策などを展開するバカンらの配信システムを活用し、市が混雑緩和に着手した。

 函館山周辺は多くの観光客でにぎわう人気観光地。近年は訪日客の増加に伴い、混雑の常態化が課題だった。バカンが提供するAIカメラを用いて、屋上展望台、展望スペース(漁火公園)、駐車場、登山道などの混雑状況をリアルタイムに可視化する。

 カメラが検知した混雑状況は「大混雑」「混雑」「やや混雑」「空いています」の4分類で表示。ロープウェーの山頂駅や山麓駅の混雑状況と併せて、JR函館駅とアクロス十字街のデジタルサイネージやウェブサイトを通じて配信する。

 訪問者は現地を訪れる前にスマートフォン等で混雑情報を確認すれば、無駄な待ち時間を軽減できる。需要分散を促し、満足度向上を図る。