阪急交通社、訪日クルーズに着手 27年にポナンの高級船チャーター

2025.02.24 00:00

 阪急交通社は新たに訪日外国人を対象としたクルーズ事業に乗り出す。仏クルーズ会社のポナンが保有するラグジュアリー船「ル・ジャックカルティエ」を27年3~4月にかけてチャーターし、瀬戸内海を中心としたクルーズを展開する。

 阪急交通社はクルーズサロンも運営するなど、クルーズの取り扱いに一定の実績がある。訪日外国人旅行者の増加が続くなか、日本人のみならず新たなマーケットを開拓する狙い。同社によると、日本の旅行会社がポナンの客船をインバウンド向けにチャーターするのはこれが初めてだという。

 ポナンはラグジュアリーなエクスペディション(探検)クルーズの世界的リーダー。手つかずの大自然が残されている地域を訪ねる独創的な船旅を30年以上にわたり提供している。ル・ジャックカルティエは9900総トン、客室数92室で乗客定員184人。

 チャータークルーズは神戸港を起点に、瀬戸内海など西日本の景勝地を巡る。各寄港地では地元の人々との交流を通じて探検も体験できる旅として商品化する。目下、寄港地やアクティビティーの調整を進めており、確定後、海外の旅行会社に販売する。