大阪以西に誘致へモデルルート作成 西日本・九州の自治体が一丸

2025.02.17 00:00

記者会見を行ったアライアンス加盟自治体。メンバーの意識付けを図る狙いも

 西日本・九州の自治体や民間企業などで構成する「西のゴールデンルート」アライアンスは、欧米豪の旅行者を呼び込もうと、モデルルートを作成した。外国人延べ宿泊者のうち大阪以西に滞在する欧米豪の旅行者は23年時点で5.8%にとどまり、ゴールデンルート内での周遊が多い。訪日経験に合わせて異なるルートを作成し、今年開催される大阪・関西万博や瀬戸内国際芸術祭を機に誘客を強化する。

 訪日初心者向けに3~4日程度のショートルートを用意。ニーズを踏まえ、日本情緒ある景観、武家文化、酒どころや温泉地の食文化などをテーマに8ルートをそろえた。一方、訪日経験者向けには2週間程度のロングルートを作成した。新幹線の駅を軸に巡る関西~九州横断、フェリーを使った瀬戸内海横断、山陰から九州へ日本海沿岸を巡るルートの3つを提示していく。

 西のゴールデンルート専用のウェブサイトも本格的に稼働させたほか、富裕層旅行の商談会などで発信する。2月5日には加盟自治体らが神戸市内で会見し、情報発信強化など方針を示した。