2025年2月10日 12:00 AM
全国旅行業協会(ANTA)の国内観光活性化フォーラムが1月28日、東京・江東区の東京ガーデンシアターで開催された。前回は名古屋で初の大都市開催が実現したが、19回目を迎えた今回は2大会連続の大都市開催で、初の首都開催となった。
ANTAの二階俊博会長は「首都・東京でのフォーラム開催はわが国観光産業にとって本当に意義深いもの」とあいさつし、開催に尽力した関係者らに感謝の意を表した。さらに「首都での開催こそ、日本の観光産業の発展に向けたビジョンをわれわれが共有する上で絶好のチャンスだと思う。世界でも類を見ない巨大都市・東京を起点として、地域創生にも波及し、日本の観光産業全体が好循環となるような観光ビジネスモデルをこれから構築していくことが重要」と参加者に呼びかけた。
開催地を代表してあいさつに立った東京都の小池百合子知事は、昨年の訪日外国人旅行者数が3600万人を超え好調を維持するインバウンド需要に触れつつ、「これからも東京は日本のゲートウェイの役割を果たし、全国の自治体とも連携しながら人の流れを国中へと広げていきたい」と強調した。
ANTAはフォーラム開催を機に開催地への送客キャンペーンを実施。24年は愛知県への10万人送客を目標に掲げ、8万3000人を送客した。25年度は2~12月の11カ月間で東京に50万人の送客を目標とすることがフォーラムで決定した。毎年10万人前後の目標が設定されているのに対して、送客対象地が東京であることも手伝い、従来にない高い目標が掲げられることとなった。
なお、次回は26年2月11日に奈良市での国内観光活性化フォーラム開催が予定されている。
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