紀伊路の価値向上へ官民連携 日高管内1市6町とユニストHD 15日間で完歩するプラン開発

2025.02.10 00:00

今村亙忠ユニストHD代表取締役(前列中央)と各市町・協議会のトップ

 和歌山県の御坊市など日高管内1市6町と日高広域観光振興協議会はユニスト・ホールディングス(HD)と連携し、熊野古道紀伊路の価値を高める事業に共に取り組む。紀伊路は熊野詣での参詣道の1つ。ユニストHDは紀伊路から中辺路に続く熊野参詣道を15日間で完歩する「紀伊路SCAPE事業」を計画しており、自治体が連携して取り組むことで地域の活性化を図る。1月10日に連携協定を締結した。

 熊野の真髄を味わうには、熊野三山をいきなり詣でるのではなく、一歩一歩進んでいくことが大切とされる。紀伊路最大の難所となる鹿ヶ瀬峠を越えて太平洋を望みながら田辺に入るまでの区間で連携し、地元産品を生かした食事メニューや土産の開発、空き家を活用した宿泊施設の確保を行う。休憩所の整備や街並み景観保全も段階的に進めていく。

 ユニストHDは30年までに熊野街道に30億円商圏をつくるビジョンを掲げ、3つの事業を進めている。紀伊路はそのうちの1つ。27年度からの販売を目指し、商品を開発する。

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