地銀2行、静岡・山梨周遊促進で連携 まずフィリピンの富裕層に照準

2025.02.03 00:00

 静岡銀行と山梨中央銀行はフィリピンのBDOユニバンクと協業し、BDOのクレジット・デビットカード会員向けに、両県の魅力を生かした周遊プランを販売している。BDOは静岡銀行の業務提携行で、フィリピンの訪日富裕層を誘致する狙い。富裕層旅行の企画・手配に強みを持つワールドジョイントコーポレーションジャパン(WJT)と連携した。

 2行が取り組む「静岡・山梨アライアンス」の一環。コロナ禍以降、訪日客が増加するなか、東京・京都・大阪など3大都市圏に宿泊する旅行者が約7割を占め、偏在傾向が顕著となっている。地域の観光を支援するため、富士山を中心とした静岡・山梨の高付加価値型観光プランを企画した。長期滞在を促し、消費拡大につなげる。

 プランは2~7泊で平均価格は1人20万~30万円。旅程は自由にアレンジ可能で、コンシェルジュが最適なプランを提案する。空港や都内滞在地からガイド付き専用車で移動し、宿泊や食、アクティビティーを一括してサポートする。

 BDOの協力を得て、新たな販路も開拓する。今後はフィリピン以外の国での展開も検討している。

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