旅行取扱額で19年超え企業、11社に拡大 10月実績 海外旅行は7割まで回復

2025.01.20 00:00

 観光庁がまとめた24年10月の主要旅行業者43社の総取扱額は、前年同月比6.7%増の3699億5061万円となった。コロナ禍前の19年同月比では17.4%減だが、9月から7.9ポイント増で2カ月連続の改善。

 海外旅行の回復が徐々に進み、19年の約7割の水準まで回復した。前年比では22.3%増と分野別で伸びが顕著だ。これに対し、外国人旅行はコロナ前の8割強、国内旅行は9割の水準だが、前年比ではほぼ横ばいの状況。

 企業別では、総取扱額で19年同月を上回った会社が11社まで増えた。9月は6社だった。業務渡航系が占める傾向は変わらないが、観光目的を主とする三越伊勢丹ニッコウトラベルが43.5%増と2番目に大きな伸びを示した。