検索エンジンのフォルシア、東証に新規上場 ハイブリッド型サービスへ進化描く

2025.01.13 00:00

 旅行業向け検索エンジンで知られるフォルシアは12月26日、東証グロース市場に上場した。事業の柱であるソリューション型とSaaS型のサービスを融合し、ハイブリッド型へ進化する成長モデルを描く。より多くの顧客の課題解決につなげ、取引先の拡大を図る。

 ソリューション型は、独自の技術基盤「Spook」を活用し複雑な検索に瞬時に対応できるサービスで、主要旅行会社上位10社中8社が採用している。SaaS型は旅行・観光業界向けの商品販売プラットフォーム「webコネクト」で、素材登録、検索、予約管理などを総合的に提供。近年はSaaS 型の提供が拡大し、利益率向上に貢献している。

 成長戦略では、主要旅行業者との連携を強化し、各社が注力する新領域にサービス拡大を狙う。政府が観光政策で推進するDXも商機と見て、MaaSに進出する非旅行業者を支援していく。

 旅行・観光業界のサプライヤーとセラーをつなぐマーケットプレイス構築も戦略の要。双方から収益を得るモデルで、今後3年で地位を確立した後、他の業界にも展開する計画だ。

 25年2月期の業績予想は売上高22億8100万円(前期比17.2%増)、営業利益2億200万円(45.8%増)、純利益1億1500万円(16.9%増)を見込む。

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