未体験の訪日市場出現の中で ひがし北海道DMOがシンポジウム
2025.01.13 00:00

ひがし北海道自然美への道DMOは12月16日、高付加価値化戦略やDXを通じて「今、地方が進めるべき着地型観光2.0」をテーマにしたシンポジウムを北見市で開催した。
基調講演で登壇した國學院大學観光まちづくり学部の小林裕和教授は、訪日客が24年に3600万人に達する今、誰も経験したことがない訪日市場が出現すると指摘。ロールモデルがないなかでエラー&ラーンを繰り返して学ぶ時代になるとした上で「共通目標と共通理解に基づき共助をどう実践していくかが重要」と訴えた。
着地型観光2.0のポイントにも触れ、「地域の事業者、DMO、DMC、住民が主体となり、顧客体験の提供を民間の商品やサービスが担い、地域への経済効果をより重視しつつ、データ活用でPDCAを回していくこと」とした。
ひがし北海道は、観光庁の高付加価値なインバウンド観光地づくりのモデル観光地に選定されている。同DMOの野竹鉄蔵専務理事は、自然と人(生活文化)だけでなく動物も加えた3者が独特な距離感でクロスする世界にも例がない道東の希少性が「欧米の高付加価値客層獲得の最大の強みになる」と強調。「マスツーリズムとは異なり住民の思いや考え自体が価値であり、旅行者から買い叩かれるような性質のものではない点が、高付加価値顧客層の需要を取り込む重要な意味」と説明した。
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