今治に地域創生のヒント クールジャパンDXサミットで岡田武史氏が披露

2025.01.13 00:00

組織づくりの視点も交えて議論するVpon Holdingsの篠原CEO(左)と岡田氏

 クールジャパンDXサミットが12月9日に都内で開催され、観光、食、エンタメなど各分野で活躍する有識者が集結するなか、冒頭のパイオニアトークに元サッカー日本代表監督の岡田武史氏が登壇し、注目を集めた。同氏は今治. 夢スポーツ代表取締役会長として、今治市のサッカーだけでなく地域活性化をけん引している。同サミットのオーガナイザーであるVpon Holdingsの篠原好孝代表取締役社長グループCEOと組織や地域づくりについて意見を交わした。

 岡田氏と今治との関係は、自立した選手と自律したチームを育てる「岡田メソッド」の実現の場にFC今治を選んだのが始まり。23年にはカフェやファームを併設した新スタジアムの開業にこぎ着け、交流人口を増やしている。

 岡田氏は「サッカーを知らない人が来ても元気になるようなスタジアムを目指した」といい、「支え合って絆ができたり、目に見えない資本を提供できるのがスポーツや文化」と説いた。

 また、地域づくりには、次世代にどういう社会を残すかという理念が重要と指摘。「世界は変わり、ロールモデルがなく、自分で考え行動しなければならない時代がやってくる。共助のコミュニティーをつくりたい」と語った。

 同サミットは、デジタルで日本ブーム創出やインバウンド振興を加速させることをミッションとする。同日はオンライン含め総勢1500人が参加した。

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