2024年12月23日 12:00 AM
日本インバウンド連合会(JiF)は12月6日、都内で観光立国フォーラム2024を開催した。テーマは「ループバウンド」。インバウンドとアウトバウンドを人流のみならず広義で捉え循環させることが、持続可能なインバウンド振興を考える上で必要な戦略とする。フォーラムでは、食と医療に焦点を当てて可能性を探った。
提唱するJiFの中村好明理事長は、「一方的に日本に来てくださいというのではなく、もっと広義に捉え、その国に向かう人・資本とその国から外に向かう人・資本を絶えず循環させていくことが重要」と述べた。
例えば、地域の物産や食を扱う企業の海外出店を支援すれば、それが日本への送客拠点となり、シェフの人的交流や輸出の活性化につながる。観光、流通、越境EC、飲食を別の産業と捉えず、融合することが必要との考え。
アジアフードビジネス協会の渡辺幹夫理事長はこれに共鳴し、「ループバウンドに基づく食の国際化を一緒に考えていきたい」などと語った。
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