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エアージャパン、NDCで座席流通 バーテイルと契約 25年春から

2024年12月23日 12:00 AM

 ANAグループのエアージャパンは、バーテイル・テクノロジーズとNDC(新流通規格)に関する戦略的パートナーシップを結んだ。NDCは、航空会社が公式サイトに限定している運賃などを第三者に開放し、収益増を目指す新たな流通施策。バーテイルはNDC流通プラットフォームを提供するアグリゲーターで、同社のクラウド型ソリューションによって、エアージャパンは世界中の旅行会社にNDCのAPIを提供することが可能になる。3月までに開発を進め体制を整える。

 バーテイルは旅行会社と航空会社を接続する「バーテイル・ダイレクト・コネクト(VDC)」が主力サービス。エアージャパンの旅客サービスシステムとシームレスに連動し、旅行会社にフライトの予約・支払いや付帯サービスなどを提供する。旅行会社は、エアージャパンと個別にNDCの販売契約を行った上で、バーテイルのNDCウェブアプリやAPI接続など形態を選んで利用する。

 バーテイルは航空会社35社と提携済みで、エアージャパンは日系でジップエア・トーキョーに続く2社目。今回の提携は日本での位置付けをさらに強化すると見る。一方のエアージャパンは成田空港からバンコク線、シンガポール線などを運航している。日本やアジアの旅行会社とのビジネスを拡大する上で極めて重要な戦略としている。

【あわせて読みたい】JTBのNDC利用、狙いは価格訴求力 「料金メリット大きい」 シンガポールから拡大へ[1]

Endnotes:
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