小豆島、今度はAI航行実証 新たな交通手段を模索

2024.12.23 00:00

航路をAI が自動で設定し、人がタッチパネルで選択

 香川県小豆島町は小豆島・瀬戸内エリアマネジメント協会やJTBなどと連携し、AI(人工知能)を搭載した自動運転ボートの航行実証を行った。「20年先の小豆島をつくるプロジェクト」の一環で、IoT搭載シェアサイクル専用車両の導入、自動運転バス走行実証に続く取り組みの第3弾。

 小豆島は国際認証団体グリーン・デスティネーションズの24年アワードでシルバー賞を受賞するなど、持続可能な観光地として注目されている。その一方で、2次交通が脆弱で繁忙期には公共交通機関が混雑し、少子高齢化・人口減少による働き手不足も深刻化。島内の宿泊率が3割と低いことも課題だ。解消に向けてJTBなどと提携し、昨夏からエリア開発に乗り出していた。

 AI搭載の自動運転ボートは高度な操船技術が不要。陸上の交通状況に左右されないため、島民や観光客の新たな交通手段として期待されている。

 実証実験では航路をAIが自動で設定し、人がタッチパネルで選択。3つの海上ルートを試みた。シェアサイクルや路線バスを組み合わせて新たな周遊ルートの実現を目指す。

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