ナイトツーリズムに関心 ブッキング・ドットコム25年予測 気候変動の懸念も

2024.12.16 00:00

 旅行者の62%が真夜中の魅力を求めて日中の人混みから離れ、夜空が奇麗な目的地への訪問を検討――。ブッキング・ドットコムがまとめた25年の旅行トレンド予測で、ナイトツーリズムへの関心の高まりが明らかになった。

 調査は日本を含む33カ国・地域で今後1~2年以内に旅行に出かける予定のある成人を対象に実施。2万7713人から回答を得た。

 それによると、「日中の暑さを避けるために夜間の活動を増やす」(54%)や「日差しが弱い夕方や早朝にアクティビティーを計画する」(57%)ことを検討。背景には気候変動への懸念もあるという。夜のアクティビティーで人気があるのは、天体観測体験(72%)、星空ガイド(59%)、一生に一度の天文現象との出会い(59%)、星座の観測(57%)など。自然環境への配慮から、照明のない宿泊施設を予約するとの回答も半数を超えた。

 このほか、より良いライフスタイル構築への欲求も強く見られる。一時的なリフレッシュを目的とした従来のウエルネスツーリズムに変わって、より長く健康的な人生を追求する長寿リトリートへの関心が高い。58%が「自分の寿命を延ばすことと健康の増進を目的とした休暇にお金を払う」と回答。休暇は単にリラックスするための時間ではなくなっていると分析している。

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