現地体験重視で支出減らさず KKday調査、海外旅行費用上昇の中

2024.12.09 00:00

 KKday(ケーケーデイ)の調査によると、年末年始の海外旅行は円安や物価高騰の影響もあり、リーズナブルなアジア圏への旅行が引き続き人気となっている。その一方で、現地体験に使う費用を増やす旅行者も多く、めったに行けない海外旅行を特別な旅にする非日常体験への需要が高まっていると見ている。

 調査は11月に同社の予約データとメルマガ会員へのアンケートから分析した。これによると、現地体験に使う費用は、アジアへの旅行を中心に1万~5万円未満が最多(28.3%)だった。

 一方で5万~10万円未満(24.5%)、10万~20万円未満(20.7%)の割合も高く、100万円以上という旅行者もいる。この層は欧州だけでなく東南アジアへの旅行者にも多く、近距離旅行でも特別な体験や質の高いアクティビティーを求める旅行者が一定数いることが分かるとしている。

 昨年の年末年始と比べた現地体験に使う費用の変化を尋ねたところ、「変わらない」(48.0%)と「増えた」(47.3%)がほぼ同数。旅行者の多くが現地体験に一定の価値を見いだし、目的が体験そのものにシフトしている傾向も見えると分析した。

 人気旅行先のトップ5は台北、バンコク、パリ、プーケット、香港の順。中でもパリは上位10位までを見ても、アジア以外で唯一ランクインした。

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