福島・浪江で町の未来考える謎解き企画 異彩作家と連携

2024.12.02 00:00

目指したい町の姿を作品に込め、町中に掲出

 福島県浜通り地域のまちづくりに取り組むNoMAラボは、東日本大震災の福島第1原発事故で全町避難となった浪江町に点在する屋外アートを回りながら、町の未来を考える謎解きアドベンチャー「時の波へ」を始めた。町民が実現したい町の姿を表現したアート作品を町中に掲出し、参加者はそこに仕込まれた謎や隠されたメッセージを読み解いていく。

 アートはヘラルボニーのアーティストによる10作品。同社は知的障害のある人が描いたアート作品を発掘し、異彩作家として社会的地位向上に取り組む企業で、高い注目を集めている。アートと謎解きが一体となって観光資源となり、楽しみながら町の記憶を追体験し、未来を一緒に考える内容。関係人口の創出を目指す。プロジェクトは福島県の誘客コンテンツ開発事業補助金の支援を受けている。

 所要時間は3時間程度。謎解きキット(1500円)を購入して参加する。キットは町内のセブンイレブンなどで販売している。

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