日産、今度はアドベンチャーツーリズム 外遊びで子供に学び 全国28カ所で体験案内

2024.11.25 00:00

タレントの山口もえさんらも参加した発表会でのトークショー。右端はJATOの山下真輝業務執行理事

 日産自動車は日本アドベンチャーツーリズム協議会(JATO)と共に、家族版アドベンチャーツーリズムを提唱している。訪問先の自然や文化を学べるアクティビティーを体験し、外遊びを通じて子供の可能性を広げる新たな旅行スタイルとして普及させたい考え。家族のロングドライブにも適したミニバン「セレナ」を用いた「WONDER HUNTER(ワンダーハンター)」プロジェクトを全国で開始した。

 日産は観光と絡めた車の利用促進策を加速させており、最近では車中泊やCO2削減の旅を提案。今回のプロジェクトは、セレナの車種に、より快適に走れる電動駆動4輪制御技術を搭載した車が加わったことに合わせて開始した。セレナの販促を兼ねた企画は、旅育、食育に続く第3弾。

 ワンダーハンターは、冒険ツアーなどに参加することで得られるスキルと、体験できる行き先を選んで出かける。スマホの特設サイトで、火起こしや山登りなど17種類のスキルを設定し、全国28カ所(25道府県)の認定スポットでの体験を紹介している。

 例えば氷歩きのスキルでは、福島県檜原湖の氷上を歩き、冬の絶景を散策する。川下りなら、北海道の汐泊川をカナディアンカヌーで探検するなどのメニューを用意した。

 セレナのテーマに旅育を掲げる日産は、家族みんなで挑戦し、学び、成長していく機会を提供できればと願いを込める。協力する日本アドベンチャーツーリズム協議会も、地域の文化や自然に家族で触れられる新しい旅のスタイルとしての浸透に期待を寄せる。

 アドベンチャーツーリズムは欧米で急成長を遂げ、日本でも国を挙げて振興を図っているが、子供・家族に着目した取り組みはJATOでは初めて。

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