中部空港の中間期、2期連続黒字 通期純利益は19年度超え予想

2024.11.25 00:00

 中部国際空港会社の25年3月期中間期(24年4~9月)は、旺盛な訪日需要と国内旅客が堅調に推移し、純利益が32億900万円で前年同期(58万円)に引き続き黒字となった。売上高は42.4%増の256.4億円。営業費用の抑制に努めた結果、営業利益は38億6700万円(前年同期2億8600万円)、経常損益は35億6500万円の黒字に転換した(同4100万円の赤字)。

 航空旅客数は23.0%増の535万人。うち国際線は79.4%増の230万人で、外国人が94.0%増の152万人とけん引した。日本人は57.3%増の77万人。中国・韓国・台湾・東南アジア・欧州方面の復便や新規就航が寄与した。

 国内線は0.7%減の304万人だったが、おおむね19年度水準まで回復して堅調と評価する。ただ成田や関西空港などに比べて国際・国内とも19年度比での回復が遅れている。このため、地元経済界・自治体などと連携し、外国人の誘致策では中部地域の発酵食文化の魅力発信、日本人の海外旅行ではビジネス客の利用促進などに努める。

 通期業績予想は上方修正した。航空機発着回数や旅客数は期首見通しどおりだが、10月から国際線旅客保安サービス料を230円増の580円に引き上げたため、売上高533億円(期首予想526億円)、純利益は19年度を超える51億円(同43億円)を見込んでいる。

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