米首都ワシントン、日本人渡航者増へ意欲 ミッション来日で旅行業界に訴求

2024.11.14 15:23

右端がファーガソン2世CEO

 米国の首都ワシントンのマーケティング組織であるデスティネーションDCから先ごろミッションが来日し、旅行業界・メディア向けのイベントを開催した。ワシントンは23年の総訪問者数が前年比17%増の2595万人に達し、コロナ禍前の19年を上回った。旅行者の消費額も過去最高の102億ドル、税収は20億6500万ドルとなり、地元の雇用は過去最高の10万人を超え、経済の活性化につながっている。

 日本人渡航者は23年が約3万4000人となり、前年から大幅増となったが国際市場では14位。デスティネーションDCのエリオット・L.ファーガソン2世社長兼CEOは、新キャンペーンの標語「唯一無二のワシントンDC」を発表し、日本からのさらなる渡航者増へ意欲的に取り組むと語った。日本でのPRやマーケティング業務はコネクトワールドワイド・ジャパンに委託し、観光局を設立している。

 ワシントンDCは政治のイメージが強いが、自然や文化を楽しめるイベントも少なくない。その代表例は日本と縁が深く例年160万人以上が訪れる全米桜まつり(25年3月20日~4月13日)。また、日本人も多く出演したことがあるジャズの祭典「DCジャズフェスト」はレイバーデー(9月第1月曜)の直前の水~日曜の5日間にわたり開催される。

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