シンガポール政府観光局が開局60周年 観光の目玉続々オープンで誘致に拍車

2024.11.14 16:02

挨拶するメリッサ・アウSTB長官

 シンガポール政府観光局(STB)は本国オフィス開局60周年を迎え、旅行業関係者を招いた感謝の夕べを都内で開催した。シンガポールへの外国人渡航者は23年に1360万人となり、観光収入は272億シンガポールドルと19年の水準にほぼ回復。24年は1500万~1650万人、観光収入が過去最高となる 275億~290億シンガポールドルを見込んでいる。

 イベント当日は24年から25年にかけての観光施策が発表された。今年3月、セントーサ島を縦断してデジタルアートとAR(拡張現実)体験ができる遊歩道「センソリースケープ」が開業。セントーサ島では11月22日、没入型アート体験施設「Harry Potter: Visions of Magic」も一般公開される予定だ。

 25年はバンヤンツリーが運営する「マンダイ・レインフォレスト・リゾート」、無料で楽しめる遊歩道「マンダイ・ボードウォーク」、東南アジアの生物多様性を紹介する没入体験型の野生動物公園「レインフォレスト・ワイルド・アジア」などが段階的にオープンするなど、観光の新スポットが目白押しだ。

 ほかにも、ディズニー・クルーズラインが25年12月から5年間にわたり、シンガポールを母港に新たな船「ディズニー・アドベンチャー」を運航する。アジアを母港としたクルーズ船の導入は同社初。

 来年の大阪・関西万博では、パビリオンを開設する。最先端技術や文化、観光資源を世界に向けて積極的に発信していく。

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