新上五島町に観光案内ロボット あえて人が遠隔操作 雇用機会にも

2024.11.11 00:00

 長崎県の新上五島町観光物産協会は、遠隔操作ロボットを活用した観光案内サービスの実証実験を展開している。応対時間は8時30分~17時。

 町は自然の美しさや歴史、文化、食などの魅力から観光需要が高まる一方、慢性的な人材不足の課題を抱える。そこで年間約1万2000件の案内業務を担う有川港ターミナルの観光案内所に「おもてなしロボット」を導入。観光案内の効率化と旅行者への魅力訴求の両立を目指す。

 島を訪れた観光客が人間の柔軟性と温かみのある案内が受けられるよう、AI(人工知能)による自動応答システムではなく、人間が別の場所から遠隔操作するロボットを採用した。新たな雇用機会の提供も目的の1つ。地域の課題解決に取り組み、地域全体の活性化を図る。

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