余暇活動、コロナ前にまだ届かず 参加種目数は2年連続増 女性の40・70代が牽引
2024.11.11 00:00
日本生産性本部の余暇総研がまとめたレジャー白書によると、余暇活動の1人当たり平均参加種目数は、22年から23年にかけて0.3種目とわずかに増えて10.4種目となった。21年の9.7種目を底に2年連続で増加傾向にある。ただ、コロナ禍前の19年と比べると、まだ1.9種目少ない状態。余暇市場の総額は前年比13.4%増の71.2兆円で、19年比1.5%減。
レジャー白書では余暇活動の具体的な内容を108種目に分類し、参加種目数や参加率などを調査。スポーツ部門28種目、娯楽部門21種目、観光・行楽部門12種目などに分け、動向を見ている。22年から23年にかけての変化を部門別に見ると、観光・行楽部門で0.2種目の増加となったほか、ショッピングや温浴施設などその他部門で0.1種目増加した。ただ、全部門で19年にまだ届いていない。
男女別に23年の1人当たり平均参加種目数を前年と比較すると、男性は0.1種目増加し10.2種目、女性は0.6種目増加し10.7種目となった。22年では男女とも10.1種目だったが、23年にかけては女性の方が余暇活動のバリエーションを増やしたことになり、男女差は0.5種目に広がった。
年代別では、男性は10代が2.4%増となり、女性を含めた年代別で最も大きく増えた。30代は0.2種目減と男性の中で唯一減少した。女性では40代と70代が1.4種目増えたのに対し、30代は0.5種目減、50代は0.6種目減となった。
余暇活動を1年間に1回以上行った種目別参加率は、19年1位の国内観光旅行が20年4位、21年6位に後退した後、22年、23年と2年連続で首位に返り咲いた。また、観光・行楽部門の中で海外旅行は22年の1.8%から23年は5.3%に伸ばした。
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