サステナブル意識と行動に乖離 トリップ・ドットコム調査 旅行会社は積極的な情報提供を

2024.11.11 00:00

 トリップ・ドットコムがまとめた持続可能な旅行消費者レポート(24年版)によると、旅行者の間でサステナビリティーへの意識が高まる一方、実際の行動に移すまでには、まだギャップがあることが明らかになった。要因として、旅行予約時にサステナブルな旅行に関する選択肢が不足していると見る。ギャップを埋めるためには、OTAの果たす役割がますます重要だとしている。

 世界全体で54.7%の旅行者がオンラインでの予約時にサステナブルなオプションを探しており、75.8%がその選択肢を明確に表示してほしいと望んでいる。特にZ世代は、持続可能な旅行に関心を持っているものの実践に不安や迷いがあることが分かった。このため、より明確な情報提供や動機付けが必要だとする。

 日本では81.9%の旅行者が持続可能な旅行を検討している。動機は文化遺産の保護、地域経済の支援、環境保護などだが、実際に行動に移しているのは47.5 % にとどまる。予約時には41.8%が持続可能なオプションを積極的に探しており、43.0%が追加料金を支払う意思があると回答した。この差を埋めるためには、予約を検討する段階でより多くの情報提供が求められているとした。

関連キーワード