25年の旅行トレンド、共通項は自らの体験 スカイスキャナー予測 リフレッシュやアートでも
2024.10.28 00:00
旅行検索サイト大手のスカイスキャナーは25年に日本市場で注目される旅行トレンドとして、スポーツイベントを楽しむアクティブな旅、心身をリフレッシュするリセット旅行、没入型アート体験を中心とした文化・アートに触れる旅を挙げた。日本人1000人を含む全世界2万人を対象に7月に実施した調査データから分析。世界的には、コミュニティーや集団で共有できる体験がキーワードになるとしている。
スポーツ関係の旅行は、アスリートの舞台裏に密着したドキュメンタリー番組やパリオリンピックの影響などから興味・関心が高まっている。日本人の37%が来年にスポーツ観戦の旅行の予定があると回答した。25~34歳では、45%がランニングやサイクリングで新しい場所を探索したいと答えており、観戦だけでなく自らも体を動かす旅が人気を集めている。
旅行を通じて心身のリフレッシュを図り、より豊かな人生と健康的な生活を送りたいというニーズも高まっている。特に若い世代に顕著で、休暇中に健康的な活動を取り入れると回答した人は45~54歳で33%だったのに対し、18~24歳では41%に上った。
アートや文化に触れることは日本人の中でも旅の目的の上位で、そこでも体験が鍵となっている。人気が上昇しているのがデジタル技術を活用した没入旅型アート。特に若い世代で顕著で、25~34歳の31%が25年に体験する予定と答えた。見るだけでなく自ら体験できることが理由の1つに挙がった。
なお、スカイスキャナーが上半期の全世界の検索データに基づき25年にブレイクする旅行先を予想したところ、1位はカンボジアのシェムリアップ。航空運賃が値下がりして狙い目の旅行先トップはタイのクラビだった。
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