2024年10月7日 12:00 AM
持続可能な観光への取り組みが叫ばれるなか、今年のツーリズムEXPOは随所にその要素が見られた。代表例が、JTB、楽天、ブッキング・ドットコムが共同で行った啓発活動。9月26~29日の期間中、会場内にブースを設け、来場者に向けてサステナブルな旅行のヒントを提唱した。
ヒントは12項目。「サステナブルな取り組みをしている宿に泊まろう」「家と同じように宿の水も大切に使おう」「長期滞在でその土地をより深く感じてみよう」など、ちょっとした心がけでできることを示した。出展ブースには、段ボールを利用した素材を使用。最終的に古紙としてリサイクルできる。
ブッキング・ドットコムが毎年実施している調査では、サステナブルな旅に対する日本人の意識は世界平均を下回る傾向が顕著となっている。旅行業者の対応が鍵を握ることも分かった。
これまで3社はそれぞれに持続可能な観光の推進に取り組んでおり、グローバル・サステナブル・ツーリズム協議会(GSTC)に加盟する点で共通する。旅行者や業界関係者に活動が広がることを期待し、今回の取り組みを機に協働の機会を模索していく。
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