韓国人の旅行、日本での支出増 ビザ調査 費目トップは買い物

2024.09.30 00:00

 ビザがまとめた韓国人海外旅行者の動向によると、旅行先としてアジア太平洋諸国、特に日本やベトナムの人気が高まっている。1~6月と前年同期の対面決済データを比較した。

 海外加盟店で使用されたビザカードの総支出額の62%をアジア太平洋地域が占め、前年同期の53%から増加した。昨年はコロナ禍からのリベンジ旅行で遠方に足を延ばす傾向が見られたが、今年は日々の生活の合間に近場を頻繁に旅行する形態に移行した。

 アジア太平洋地域における支出額の上位は日本、ベトナム、オーストラリア、タイ、グアムの順。日本は昨年に続き旅行先のトップ。日本での支出の増加が顕著で、アジアでの取引総額に占める割合は昨年の39%から48%に拡大した。円安や直行便の増加などで、旅行先としての魅力が高まったと見ている。

 日本での支出はショッピングがトップ。なかでもデパート(30%)、ディスカウント店(14%)、服飾雑貨(10%)の割合が上昇した。特にデパートとディスカウント店での支出金額は2倍以上になった。一方、宿泊施設での支出割合はわずか6%に減少した。円安で宿泊費が下がったこと、買い物での支出が増えたことが要因となっている。

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