旧戸田家がオーベルジュに 広川町、運営を民間委託

2024.09.16 00:00

「ホテルいさり」の客室

 和歌山県広川町に、日本遺産の構成文化財である旧戸田家を改修したオーベルジュが開業した。戸田家は町の漁業を支えた網元で豪商。網工場を併設した旧邸宅は国登録有形文化財で、町を代表する建物の1つとなっている。所有する広川町が官民連携事業の一環で改修し、運営を地元企業に委託した。

 奥座敷、隠居棟、2つの蔵を客室に改装し、「ホテルいさり」として開業した。工場を活用したレストランも併設。当時の面影を今に伝えるレンガの床とエントランスの網階段が象徴的な空間だ。地元の食材を使った季節の仏コース料理を提供する。食事は完全予約制。宿泊者以外も利用できる。

 地域交流スペースも設け、まちづくりの新たな拠点を目指す。

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