産官学連携ツアーで完売目指す 阪急・日大・三島市 マネタイズのモデルを提言へ

2024.09.09 00:00

商店街でのヒアリングの様子。お茶の老舗「山田園」を訪問

 阪急交通社、日本大学国際関係学部、静岡県の三島市観光協会は3者共同で、「富士山・うなぎ 三島の魅力ぎゅぎゅっとツアー2日間」を企画・発売した。三島市の校舎で地域活性化を学ぶ矢嶋ゼミナール(矢嶋敏朗准教授)の3年生16人が、観光協会のアドバイスを受けながら企画した。地域を熟知した学生が同行してもてなす。ツアーは阪急が実施する。

 学生たちが商店街へのヒアリングや街歩きを繰り返し、企画案を作成。観光協会と阪急へのプレゼンテーションを重ね、議論、調整して商品化した。当日のバス添乗、観光地や食事施設の案内、ホテルラウンジでの地酒や静岡茶のふるまい、バリアフリー対応のアシストなどを学生が担う。

 12月1日東京発の1泊2日で3万9900円、最少催行人員20人。産官学連携ツアーは取り組むこと自体が重視されがちだが、完売を目指しており、本気度を示す。ツアー終了後は市や旅行会社などへの報告会を実施。翌年度以降、三島市を目的としたツアーをマネタイズするモデルの提言を内外にアピールする。

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