日旅の中間期、減収減益 コロナ禍収束で受託事業が大幅減
2024.09.09 00:00
日本旅行の24年12月期中間期(1~6月)連結決算は、コロナ禍の収束に伴いワクチン接種関連を中心とした公務受託事業が大きく減少し、減収減益となった。主力の国内旅行部門も物価高等の影響で需要が減速した。
売上高は前年同期比8.4%減の970億8400万円となり、前期の1000億円台を割り込んだ。営業利益は95.5%減の3億4700万円、経常利益は89.6%減の8億3900万円、純利益は87.1%減の7億900万円。
単体の売上高は8.5%減の883億9800万円。国内旅行は企業の出張需要の回復などで単品商品が伸びたが、企画商品や団体旅行が前年をやや割り込み、3.9%減の630億8300万円となった。海外旅行は団体・企業需要が回復し、70.3%増の75億4800万円、国際旅行は25.9%増の116億4700万円。一方、受託事業は64.7%減の61億1900万円だった。
売上高の構成比は、国内旅行が71.4%(前年同期比3.5ポイント増)、海外旅行が8.5%(3.9ポイント増)、国際旅行が13.2%(3.6ポイント増)と旅行領域が増えた一方、受託事業は6.9%(11.0ポイント減)と1桁台に縮小した。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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