2024年8月26日 12:00 AM
ヨーロッパ観光委員会(ETC)日本支部とJATA(日本旅行業協会)は欧州旅行の完全復活に向けて連携し、共同で複数の施策を展開する。食文化をテーマにした「美味しいヨーロッパ」プロジェクトが目玉。航空ルートの変更による運賃高騰などを背景に、他のアジア諸国に比べても日本市場の回復が遅れている。旅行テーマの掘り下げや地方都市への需要分散が求められていることもあり、新たな旅の提案と需要喚起を促す。
プロジェクトでは、名物料理を軸にまだ知られていない地域の魅力を伝える。今後、対象エリアと食を選出し、それに基づくツアーの造成をJATA会員に働きかける。「美味しいから踏み込み、ガストロノミーやサステナブルにつなげられれば」(沼田晃一ETC日本支部委員長=写真中央)。
会見に同席したフランス観光開発機構のジャン=クリストフ・アラン日本代表(同右)は「日本人は現地の文化にリスペクトがあり、市場として重要。リピーターは新しいものを求めており、提案をしていかないと」と指摘する。
プロジェクトに先立ち、9月6日からフランスとフィンランドへ2カ国訪問の視察旅行を実施。26~29日に東京で開催されるツーリズムEXPOジャパンには19カ国がブースを出展する。
【あわせて読みたい】経験値上げる旅の企画を 欧州観光委員会CEO、日本に期待[1]
Copyright © TRAVEL JOURNAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.