旅行者の3割が環境配慮を軽視 ブッキング・ドットコム調査 ネガティブ思考が新たな課題に
2024.08.19 00:00
ブッキング・ドットコムの調査によると、サステナブルな旅行への関心や希望が高まる一方で、旅行者の一部は環境への影響に配慮することの重要性を認識していないことが分かった。世界の旅行者の3人に1人(33%)は自分たちが環境に与える影響について、すでに生じたダメージは回復不能で、旅行者の選択によって状況が変化することはないとの失望感を抱いている。日本人に限ると29%を占めた。
気候変動の問題に対する関心の低さが旅行の計画に影響している可能性もある。世界の旅行者の4人に人(25%)、日本人の21%が、世間で言われているほど気候変動は深刻ではないと考えている。
優先度も低い。旅行に費やす時間は貴重で、サステナビリティーを意思決定時に考慮することのトップに据えることはできないと考える人は世界平均で28%。日本人はこれを上回る32%となった。
旅行が環境に与える影響に対して自ら働きかけることができると考えている旅行者がいる一方で、政府や旅行サービス業者が対応の鍵を握っていると考える人も少なくない。旅行業界は旅行者の意思を実現できるようにサポートすることも責任の一部だと、ブッキング・ドットコムは指摘している。
より環境に配慮した宿泊施設に魅力を感じる旅行者は世界平均で45%、日本人は36%。すべての予約サイトが共通のサステナブル認証やラベルを使用することに賛成派は世界の67%に対し、日本人は44%といずれも日本の関心の低さが目立つ。しかし同社は多くの旅行者が前向きな気持ちを持っているとし、旅行業界はサステナブルな選択を誰もが簡単にできる努力を加速させることが重要と指摘した。
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