2024年8月19日 12:00 AM
京都市の観光総合調査によると、23年は新型コロナに関する水際対策の終了や5類移行などを背景に、観光需要が本格回復する1年となった。観光消費額は1兆5366億円(19年比24.3%増)、経済波及効果は1兆7014億円(25.4%増)と、コロナ禍前より大幅に増加し、ともに過去最高を記録した。
観光客数は6.0%減の5028万1000人とコロナ禍前をまだ下回っているが、宿泊者数は1474万5000人で12.0%上回った。日本人は938万8000人(0.2%増)と横ばいながら、外国人は535万7000人(41.0%増)で過去最高を記録。修学旅行需要も戻り、81万1000人(15.2%増)を数えている。
観光客の満足度にも改善が見られる。日本人の93.9%、外国人の98.1%が肯定的。19年比で日本人が2.6ポイント、外国人が0.5ポイント上昇した。
一方、混雑度への評価は悪化。日本人の30.8%、外国人の21.7%が不満を示し、ともに10ポイント以上高まった。持続可能な観光の実現が引き続き大きな課題となっている。
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