2024年8月12日 12:00 AM
JTBは瀬戸内海の中心地である小豆島で、地域の持続可能な発展を支援するエリア開発事業を始めた。観光、教育、環境の3つを軸に課題を解決し、30年までに宿泊率40%・宿泊者数50万人を目指して域内消費を拡大する。
手始めにアプリを搭載した最新式のシェアサイクル160台を導入した。サイクルステーションを42カ所まで増やし、周遊を促す。面での投資を段階的に行い、自動運転バスの実証運行や、AI自動運航ボートを活用した海上ルートの開発などを計画している。
小豆島は離島にもかかわらず来訪者の7割が島内に泊まらない。宿泊施設の老朽化や客室不足、飲食店の不足、2次交通の脆弱さといった問題があり、観光による経済効果が極めて限定的。少子高齢化社会もすでに到来している。
JTBはこの小豆島で課題解決を目指すことが将来の日本の観光のあり方を示すことにつながると判断した。2町(土庄町・小豆島町)に投資開発を行い、収益が地域に再投資される正の循環を生み出していく。
島は「世界の持続可能な観光地TOP100選」に選ばれるなどSDGsの先進地域。脱炭素モデル実現へ調査や実証事業も行う。
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