2024年8月12日 12:00 AM
観光庁の宿泊旅行統計によると、5月の外国人延べ宿泊者数は1356万人泊で、19年同月比39.4%増(前年同月比50.4%増)となった。6月も1次速報ベースで1391万人泊、19年同月比37.6%増(同37.8%増)と、円安を追い風に高い伸びを続けている。4月には過去最高の1450万人泊を記録したのに加えて、外国人シェアが27.9%で宿泊者の4人に1人が外国人となった。その後も、5月25.2%、6月26.2%と続いており、25%超えの時代が定着したようだ。19年年間では19.4%とまだ2割に満たなかった。
宿泊者が国籍(出身地)別で分かる最新の5月(従業者10人以上の施設対象)を見ると、中国(シェア16.4%)を筆頭に韓国(12.8%)、台湾(12.0%)、米国(11.7%)、香港(5.1%)の順。この上位5カ国・地域で全体の57.9%を占める。中国は4月に続く1位で、19年同月比はまだ21.4%減ながら前年同月比では215.1%増となり、回復が急速に進む。
一方で、日本人宿泊者数は物価高の逆風などもあり、伸びは停滞気味。5月は4034万人泊で19年同月比3.2%減、前年同月比4.7%減とともにマイナス。6月は1次速報で3720万人泊、19年同月比2.7%増(同1.6%減)。前年同月比は4月の0.3%増を除けば、昨年12月からマイナスが続いている。
都道府県別で5月の日本人延べ宿泊者数が19年同月を上回ったのは、栃木県(20.9 % 増)、岐阜県(13.5 % 増)、東京都(8.2%増)、大阪府(8.0%増)、茨城県(6.9%増)など。前年同月比で伸び率が高いのは鳥取県(29.6%増)、三重県(28.5%増)、石川県(23.3%増)、宮崎県(13.8%増)、奈良県(12.9%増)の順となった。このうち石川県は能登半島地震の2次避難者も含まれているとみられる。
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