AIとロボットで人手不足解消へ アバターインやソフトバンク、接客業界向けに開発

2024.07.29 00:00

 ANA ホールディングス(ANAHD)と同社発のスタートアップであるアバターイン、およびソフトバンクは、人手不足に悩む業界に向けた接客ソリューションの開発で協業する。AI(人工知能)や5G(第5世代移動通信システム)、ロボティクステクノロジーを最大限に活用する。ソフトバンクはベンチャー企業や金融機関など6社で、アバターインの第三者割当増資を引き受ける形で同社に計37億円を出資した。

 空港をはじめとする接客場面でAIとロボットを活用した顧客との接点を増やし、その中で取得した各種データを基にそれぞれの業界に適したマルチモーダルAIの開発を目指す。

 マルチモーダルAIとは、テキスト、音声、画像、動画、センサー情報など2つ以上の異なるデータから情報を収集し、統合して処理するシステム。種類の異なる情報を組み合わせることで、データを相互補完し、豊かな表現や複雑な課題への対応、問題解決の手段を提供できるという。

 アバターインは、マルチモーダルAIを自社のコミュニケーションAIロボット「newme」に搭載したり、モバイルツールなどを使ってサービスを展開する。ソフトバンクはアバターインが収集する各業界のプロのスキルのデータ情報を活用し、ロボットなどで利用できるマルチモーダルAIの開発を支援する。

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