仕事より余暇重視派66%に レジャー白書 潜在需要1位は海外旅行

2024.07.29 00:00

 日本生産性本部の余暇総研がまとめたレジャー白書の速報版によると、仕事(勉強や家事を含む)より余暇を重視する人の割合が年々増加している。23年は前年比1.8ポイント増の65.7%となり、09年に比べると15.2ポイントも拡大した。特に仕事よりも余暇の中に生きがいを求める人の割合は21年以降増加しており、回答者の3分の1以上(34.1%)を占めた。

 調査は23年の余暇活動に関する個人の意識や参加実態について、今年2月にアンケートを行い、全国の15~79歳男女3303人から有効回答を得た。

 余暇活動参加率(余暇活動を1年間に1回以上行った回答者の割合)では、国内観光旅行(避暑、避寒、温泉など)が48.7%で2年連続の1位。前年より5.9ポイント増えたが、19年の54.3%には届かなかった。2位は外食(39.2%)で3.4ポイント増え、順位を2つ上げた。

 希望率と参加率の差から弾いた潜在需要は、1位が海外旅行(21.5%)、2位が国内観光旅行(16.4%)で、ともに2年連続。海外旅行は前年より3.6ポイント、国内観光旅行は8.3ポイント低下したが、参加率の上昇が影響した。

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