6月の客室利用率は前年割れ 閑散期と単価重視が影響

2024.07.22 00:00

 全日本ホテル連盟(ANHA)に加盟する130ホテルの6月の平均客室利用率は、前年同月を1.0ポイント下回る78.4%となった(速報値)。3カ月ぶりのマイナス成長。6月は閑散期に当たるが、ANHAによると、人手不足や変動費の高騰を背景に、稼働を抑えて平均客室単価(ADR)を重視する販売方法に取り組んでいるホテルが多く見受けられる。

 全国10地域中、5月に続き、関東と近畿が80%台と好調が際立った。訪日客が下支えしており、東海を加えた3地域のみが前年同月を上回った。アジア圏の宿泊客が目立つなか、中国からの集客が徐々に増えているという。

 2大都市圏は、東京都が86.6%、大阪府が82.2%とさらに高く、いずれも約4ポイント上昇した。

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