日本籍船のディズニークルーズ誕生へ オリエンタルランド参入で市場に活気
2024.07.22 00:00
東京ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランドは、テーマパーク、ホテルに続く第3の事業として、クルーズに新規参入する。ディズニーをテーマにしたクルーズを日本で展開するため、ディズニー・エンタプライゼズとライセンス契約を締結した。約14万総トン・乗客定員約4000人の日本籍船を建造し、28年度をめどに運航を開始する予定だ。
首都圏の港を発着する短期航路を中心に展開する。キャラクターとの没入感あふれる体験など、ディズニークルーズならではの船の旅を提供する。料金は一部の体験や食事代を除き、オールインクルーシブ制を導入する。日本船籍のため、航路は海外への寄港を要するカボタージュ規制を受けない。建造費・開業準備金など総投資額は3300億円に及ぶ見通し。
日本企業が手掛けるクルーズは、商船三井クルーズが今年12月に「MITSUI OCEAN FUJI」を就航させ、27年以降に新造船2隻を投入する計画。郵船クルーズも25年夏に飛鳥Ⅱに続き2隻目となる新造船「飛鳥Ⅲ」就航を予定しており、オリエンタルランドの参入はクルーズ市場に活気をもたらす。
なお、ディズニークルーズは米国で98年に就航以来、現在5隻が就航。今後さらに3隻増え、シンガポールでの就航も予定されている。
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カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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