日本でも金融×旅行の流れ 三井住友カード、外資系OTAと提携
2024.07.22 00:00

三井住友カードは、カナダが本拠の大手OTA(オンライン旅行会社)のホッパーと戦略的業務提携を締結することで合意し、旅行予約サービスを始める。SMBCグループが23年3月から開始した個人顧客向け総合金融サービス「Olive(オリーブ)」における非金融サービスの第1弾。顧客囲い込みとサービス強化の一環として旅行分野に着目し、外資系大手OTAと手を組んだ。
25年春ごろをめどに、三井住友カードのクレジットカード会員をメインターゲットにした旅行ポータルサイトを新たに開設する。提携するのはホッパーのグローバルトラベルプラットフォームのBtoB部門で、具体的なサービス内容は今後協議するが、両社の取引データを掛け合わせ、顧客ごとにパーソナライズした旅行先やホテルの紹介、旅マエ・旅ナカ・旅アトで顧客が必要とする旅行情報の配信などを行う。
ホッパーの顧客行動・購入等のビッグデータを基に、機械学習を用いたフィンテックサービスが基盤になるという。さらにポータルサイトでの利用を前提にした旅行積み立てでポイントを上乗せする機能なども備える計画だ。
三井住友カードのオリーブは、銀行口座、カード決済、証券、保険などを1つのアプリで管理・取引できる。同社は金融アプリを超えたサービスに発展させる狙い。
金融機関が旅行サービスを顧客戦略とするための提携は海外で先行し、特に22年から活発化した。例えばシティグループはブッキング・ドットコムと提携して旅行サイトを展開している。
一方、ホッパーはアジア太平洋地域で事業を拡大しており、昨年5月には豪コモンウェルス銀行と提携した。SMBCとの提携によって日本市場参入を果たすことになる。
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