年間平均キャンプ回数が過去最高 日常生活に定着 ソロキャンプも増加
2024.07.22 00:00
日本オートキャンプ協会によると、キャンパーが23年に1泊以上のオートキャンプを楽しんだ平均回数は5.5回と前年より0.1回増えて過去最多を記録した。約2カ月に1回はキャンプ場に足を運んでいる計算になる。泊数は過去最高となった前年より0.2日減ったが、7.0泊と高い水準を保った。
コロナ禍では、密にならないレジャーとして多くの人が新たにキャンプに参加してきた。その後4年ぶりに行動制限のない生活が戻ってきたことで追い風は止まり、参加人口は前年の650万人から600万人に減ったものの、頻度は増加傾向にある。キャンプは特別なレジャーではなくなり、気が向いた時にいろいろなスタイルで出かける、より日常に近い存在になったと見る。
ソロキャンプの割合が引き続き増加していることも特徴の1つ。同行者の1位は家族連れ(43.6%)、2位は夫婦のみ(25.0%)だが、ソロキャンプが前年比2.8ポイント増の19.4%で初の3位に浮上。他の家族と一緒に過ごすスタイルを追い越した。
にぎやかな週末を避けて平日に訪れる傾向にあるソロキャンプの増加も後押しして、施設の平均稼働率は引き続き高い水準にある。23年は19.6%と前年より1.1ポイント下がったが、ほぼ20%のレベルをキープした。
1区画の平均利用料金は234円上がって5041円と初の5000円台となった。人件費や電気代などの高騰が影響している。予約ツールではインターネットとメールが58.7%と過半数を超え、初めて電話を上回った。施設側の対応が進んできているためだという。
キャンプ用品の推定市場規模は15%減の803億円とピークの22年より下がったが、コロナ禍前の水準を維持して堅調な動きとなっている。
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