ニューカレドニア観光局が休局 情勢不安で打撃 日本の回復も遅く

2024.07.22 00:00

 ニューカレドニア観光局は7月末で日本支局を無期限で休局する。5月に首都ヌメアなどで発生した暴動の影響で不安定な情勢が続いている。加えて、コロナ禍後の日本市場の回復が遅く、23年は19年比23%にとどまるなど極めて厳しい状況。急速な回復の見通しが立てにくいと判断した。唯一の直行便を運航しているエアカランが9月から成田/ヌメア線を運休することも、休局の決定を後押しした。

 ニューカレドニア全体に求められている大幅な予算制限措置を背景に、限られた資金をより効率的に活用することを優先し、早期に需要回復が期待できる他の市場に注力するという。ただし今後も、日本語版を含む新たなウェブサイトやSNSなどを通じて、魅力を引き続き発信していくとしている。

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