さとゆめ、HISと資本業務提携 地方創生プロデュース事業を加速
2024.07.15 00:00
地方創生プロデュース事業を手掛けるさとゆめはエイチ・アイ・エス(HIS)と資本業務提携を締結した。全国に新たな旅の目的地をつくり出そうと、両者が連携し、地域を総合的に支援する。第三者割当増資でHISがさとゆめの一部株式を取得し、7月から社員4人を送り込んだ。
13年創業のさとゆめは、人口700人の山梨県小菅村を1つのホテルに見立てた「NIPPONIA 小菅 源流の村」などで知られる。計画策定から運営まで伴走型が特徴で、辺境ともいえる場所を新たな目的地に仕立て上げる。嶋田俊平代表取締役CEOによると、地域からの引き合いが多く対応が追い付かない状況。HISが国内外のネットワーク、資金、ノウハウなどを提供することで事業を加速させる。HISにとっては地方創生領域の強化につながる。
さとゆめが計画・戦略づくり、地域との関係構築、事業立ち上げを行い、HISは商品造成や誘客、販売などを担う。必要に応じて専門人材も派遣する。単なる観光でなく、暮らしや人生も包含した旅のデザインを目指している。
写真は都内で事業構想を発表したさとゆめの嶋田CEO(写真中央右)とHISの矢田素史代表取締役社長(同左)。
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