2024年6月10日 12:00 AM
韓国でモバイルアプリユーザー数トップを誇るOTA(オンライン旅行会社)のヨギオテが日本市場に参入した。旺盛な訪日旅行需要を背景に、宿泊施設との直接契約によるパートナーシップを強化し、28年に日本市場で1日1万室のビジネス創出を目指す。
初の海外法人としてヨギオテジャパンを1月に設立しており、このほどチョン・ミョンフン代表取締役が来日し、お披露目のセレモニーと事業説明会を開催した。同氏は日本法人の代表取締役も兼務する。
ヨギオテとは韓国語で「こちらはいかがでしょうか」の意。15年の会社設立から順調な成長を遂げ、韓国人の8割が利用し、ユーザー数1100万人は韓国1位だという。
韓国の海外旅行市場はコロナ禍以降の回復が進むなか、パッケージツアーから個人旅行への転換が顕著となっている。近距離方面の旅行が増加していることも特徴で、日本は圧倒的な人気を誇り、今後も成長の持続が期待できる。ヨギオテのユーザーは20~30代がほぼ7割、40代を合わせると9割を占め、FIT志向の強い若い世代が中心。日本での受け入れ先を増やすことにより、さらなるビジネス拡大が可能と見ている。
直接契約による営業戦略で、24年上半期中に200軒、年末までに400軒以上と提携し、25年以降には3000軒の取り扱いを目指す。
チョン代表は宿泊施設側にとってのメリットについて、韓国最大の旅行プラットフォームのユーザーにアクセスできることや若いFIT客の獲得、韓国市場への直接的な広告展開などを挙げる。また、韓国市場で安定した販売先を確保することで、既存のグローバルOTAにとどまらない販売ネットワークの多様化が図れるとしている。
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