2024年6月3日 12:00 AM
オンライン旅行事業者が一堂に会する国際会議「WiTジャパン&ノースアジア2024」が5月13~14日に都内で開催され、生成AI(人工知能)にどう向き合うかが議論の的となった。「デジタル旅行の第3時代」と題したパネルディスカッションでは、国内外の主要企業が活用の現状や考え方を明かし、課題も示された。
ホテル・旅館向け予約エンジンのトリプラは、人手不足が課題となるなか、AIを用いた宿泊プランの自動作成を成功事例に挙げた。一方、アゴダは「AIによる旅行提案はまだ不十分。プラスアルファが必要」といい、まずは評価コメントのフィルタリングなど社内で使ってみることが大事だとした。
ウーバーはレストラン・体験予約と連携した配車サービスなどに活用しており、パーソナル化に余地があると見る。ただ、「AIはあくまでツール。どう息を吹き込むか、人間の頭脳がクリエイティビティーをもたらす」と指摘する。
リクルートは「オープンプロトコルが日本でも国際市場でも不足している。旅行を計画する前の段階で、よりオープンな形で通貨やスケジュールなどの情報をつなげる必要がある」などと指摘した。
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