2023年11月27日 12:00 AM
法人旅行大手のアメリカンエキスプレス・グローバルビジネストラベル(GBT)は24年の市場動向について、企業の対面会議需要が増加し、減少が見込まれるレジャー旅行需要を補うと予測した。一方、ホテル料金はさらに上昇すると見ている。
ミーティング&イベント業界の成長を大きく推進すると見るのが、企業の社内会議だ。すべての会議タイプの中で最も大きく伸びると予想する。リモートワークなど、従業員が分散して働くスタイルがこれまで以上に進むなか、企業はチームの結束や生産性、エンゲージメントのために社内交流の重要性を再評価。対面での会議や交流がかつてないほど不可欠になっている。
業界関係者への調査によれば、24年の会議やイベントは完全に対面式になるとの回答は59%に上った。ハイブリッド型は20%、残りの21%はバーチャルと予測した。分散したチームをまとめるため、対面でのやり取りの価値は高まり続けているとの見方だ。
会議タイプ別では、社内会議と並んで顧客諮問委員会が大きく増加すると見通す。次いでインセンティブが38%を占めた。
24年はレジャー旅行がリベンジツーリズム急増の反動で鈍化が予想されているが、ホテル料金は上昇し続ける可能性が高いと予測する。人手不足で人件費の上昇がコストを押し上げ、供給不足も相まって客室の平均価格が上昇しているためだ。
ホテル料金の高騰は、出張需要が多い都市では、シカゴ12.6%増、インドのバンガロール11.1%増、パリ11.0%増、ベルリン9.4%増、ロンドン9.1%増、上海8.4%増と見込む。また、一部の都市では最大17.5%上昇する可能性とがあるとしている。
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