2023年10月16日 12:00 AM
日本は世界のDX(デジタルトランスフォーメーション)の水準にどう追い付き、追い越していけるかを真剣に考えないと――。10月4~5日に開催されたクールジャパンDXサミットで、星野リゾートの星野佳路代表が日本の観光の課題をこう訴えた。
オンラインで開催された初日の幕開けとなるセッションで、サミットのオーガナイザーであるVponJAPANの篠原好孝代表取締役社長と対談した。
星野代表は「スマートフォンがメインとなり、旅行の大変革を促しているのがここ10~15年。アプリやプラットフォームが劇的に増え、旅行をする時のスタンダードになっている」と現状を説く。そのうえで、「日本は遅れており、世界に置いていかれるという危機を感じている。おいしい物があるというだけでは駄目」と指摘した。
クールジャパンDX サミットは、データやデジタル技術を活用したマーケティングによって、日本ブームの創出やインバウンド振興を推進することを目的としている。2日目は大阪で対面形式で開催し、国内外の専門家や企業トップが最新事例や考えを共有した。参加者は2日間で約2500人(申し込みベース)。
Vponの篠原社長は「日本は本気でサバイブするつもりがあるのか、というのがイベントを通じて訴求したかったメッセージ」だとしている。
Copyright © TRAVEL JOURNAL, INC. ALL RIGHTS RESERVED.