2023年8月7日 12:00 AM
京都市観光協会がまとめた6月の調査データによると、市内主要ホテルの客室稼働率は回復基調にある。外国人延べ宿泊数も増加するなか、中国の伸びが目立ち、シェアは米国に次ぐ第2位に浮上した。
中国からの訪日外客数は、日本への団体旅行・パッケージ商品の販売禁止が継続されていることにより、他の国・地域に比べ回復が大幅に遅れている。しかし、入国規制緩和以降、徐々に回復していると市観光協会は指摘する。
主要ホテル111施設の6月の客室稼働率は72.2%で19年同月比7.6ポイント減まで回復。5月(6.6ポイント減)から2カ月連続で減少幅が10ポイント以内に収まった。外国人延べ宿泊数は37万5604泊で、5月より4.5%増えた。国・地域別のシェアは米国26.7 %、中国14.2%、台湾12.4%の順。このうち中国は6.2ポイント増えて台湾を抜いた。中国のシェアが10%を超えるのは22年5月の18.5%以来、約1年ぶり。
19年当時からの調査対象施設である43施設に絞ると、中国からの延べ宿泊数は19年同月比66.2%減。22年10月時点は97.1%減だったことに比べ回復が見られる。
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